セールスとマーケティングの違いとは?
今回は少し閑話休題ということで、セールスとマーケティングの違いについて考えてみましょう。いずれの言葉も『販売』に関係する言葉ですが、きちんと意味を分けて使わないと誤解を招いてしまうこともあるので要注意です。
多くの企業で、顧客にモノ(製品、商品、サービス)を売る事を「営業」や「販売」といいます。英語に訳すといずれも”sales”(セールス)となります。マーケティングも確かに「販売」に関係することなのですが、その違いはどのようなものなのでしょうか。
例えば法人系のビジネスで考えてみると、セールスの役割はだいたい下記のようなものになります。
[セールスの役割]
・顧客が抱えている課題の理解
・自社製品やサービスを組合せて、顧客の課題解決の提案
・契約を締結(クロージング)
・製品・サービスが顧客に提供されるまで責任をもつ
一方マーケティングは、セールス(営業、販売)活動をよりやりやすくする仕事といえます。簡単に役割を列挙してみると下記のようになります。
[マーケティングの役割]
・市場調査・分析と理解
・マーケティング戦略の立案
・製品やサービスの開発・立案・プライシング
・販売促進戦略策定と実施
このような役割の違いから、セールスとマーケティングでは思想に違いがあります。
セールスでは、目の前にいる顧客の課題をどのように解決するかが最優先です。現実の問題で困っている顧客には、具体的な課題解決策を提供することが必要です。抽象論では意味を持ちません。
一方、マーケティングの相手は市場(マーケット)なので現実的な顧客は目の前には存在しません。市場(マーケット)に対して、自社の認知度を上げようとしたり、あるいは理解しようと考えるマーケティングの人達は、抽象化・構造化・モデル化してモノゴトを考えるようになります。